更新日時:2022-05-15 18:02:51
私が仕事をしていくうえで一番重要だと考えている「本質を理解する」ということについて解説していきたいと思います。
1. そもそも仕事ができるって何? |
2. 本質を理解するって? |
3. 具体例 |
4. 本質の理解ができないと、、 |
5. どうすれば本質の理解ができるように? |
6. 最後に |
私が社会人になって間もない頃は今よりも仕事が全然できない、ダメダメだったと思います。私ほどではないにしろ、仕事が中々スムーズにいかないと感じている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
この記事ではそのような方々、特に若い年次の方々の参考に少しでもなれるような、私の実体験から仕事をしていくうえで必要だと思ったスキル・考え方について記載していこうと思います。
私が社会人になって間もない頃、よく言われたのは「本質の理解ができていない」というものでした。
その時私は周りを見渡してみました。そこで気づいたのは、自分と同じ職位の人たちも同じ指摘を受けていること。
また、周りから「仕事ができる」と言われている人たちは俗に言う「鋭い発言」をしていて「本質の理解ができていない」のようなことは言われていないこと、でした。
そこで、自身がそのような仕事ができると言われている人たちに近づくには「本質の理解ができる」ことが必要なのだと考えました。
そもそも本質の理解という言葉は、かなり抽象的で分かりづらいと思っています。
誰かに指摘するときに「君は本質の理解が足りてないね」なんて言うとかっこいいかもしれませんが、あまり相手には伝わらないかもしれませんね。
本質の理解ができているというのはもっと簡単にいうと、物事の「理由」を理解している、だと思っています。
この「理由」がとても重要なんです。
例えばあなたが営業さんだとしましょう。上司から「来週お客様に新商品の説明する資料を作っておいて」と言われたとします。
この時、あなたは何を目的にして仕事をしますか?「資料を作ること」ですか?「来週までに終わらせること」ですか?「お客様が分かりやすい資料を作ること」ですか?
どれも間違いではないと思いますが、私が上司であなたにこの問いかけをして返ってきた答えが上記のものだったら、
「君は本質の理解が足りてないね」と指摘するかも知れませんw
では順を追って考えてみましょう。まぁ、期限は守るとしてw
まず、この場合資料って何のために作るんでしょうか?、、、そう、新商品の説明をするためですよね。
では、新商品の説明って何のためにするんでしょうか?、、、(上司に言われたから、と考えているあなた!それも間違ってはないと思いますが意識が低いと指摘されるかもしれませんよw)
この場合、新商品の説明はまだ世に出ていない商品をお客様に知ってもらうためにする可能性が高いですよね。(それ以外の目的もあるかも知れませんが)
では、なぜお客様に新商品を知ってもらいたいんでしょうか?、、、そう。新商品を買ってもらうもしくは使ってもらうためです。更に言うとそうすることで会社の売上を出すためです。
そのため、この仕事は「新商品を買ってもらえるような資料作成をすること」を目的とするのが良いのではないかと思います。
本質の理解ができていないとどうなるでしょうか。
「新商品をお客様に説明するための資料作成」と「新商品をお客様に買ってもらう資料作成」をそれぞれ目的としたAさんBさんのその後を予想してみましょう。
Aさんは「こんな機能があるすごいでしょ」「この商品のためにこんなCMも作ってます見てください」という資料を作成しました。
Aさんはこの資料をもとにプレゼンをしました。お客様からは「こんな機能があるんだすごい」と高評価でした。
一方Bさんは「お客様の悩みとマッチするこんな機能があります」「お客様が使用されている商品より〇〇%安くなりました」という内容の資料を作成しました。
Bさんもプレゼンをしました。お客様からは「うちと契約して欲しい」「△△個発注させて欲しい」と電話がありました。
そうなんです。本質の理解ができていないと、本当に達成したいことが達成できないんです。
今回でいうとAさんはお客様に新商品を買ってもらう、というアクションを引き出すことができませんでした。
とても重要なことに思えないでしょうか?
上司の人が「来週お客様にうちの新商品のプレゼンをしようと思っている。お客様には新商品を購入していただきたいので、お客様が購入したくなるような資料作ってもらっていい?」って言えばいいんじゃん?と思ったそこのあなた!正しい!w
正しいとは思いますが、あなたより大量の仕事を抱えている忙しい上司が手取り足取り指示を出してくれるでしょうか?
してくれる人もいるかもしれませんが、割合としては低いと思います。育成の観点からわざと雑に仕事振る人もいます。そのため自分で考えて行動できないといけないんです。
これは一朝一夕で身につくものではないと思います。
私は30歳前後ですが、まだまだだと思っています。
私が意識していたことは、そのままですが、常日頃から「この仕事は何のためにやるのか?」を考えることです。そうしたらいつの間にかそれを考えることが当たり前になりました。
考えるのは仕事でなくても何でもいいんです。例えば「何でペットボトルってこの形しているんだろう?」とか、「何で信号の色って青黄赤何だろう」とか、「何であの人は〇〇と言ったのか」とか。
物事にはほぼ意味や理由があるので、それらを考える癖をつけるとそのうち本質の理解ができるようになってきます。
反復しないと中々この癖をつけられないと思います。
また、具体例でも挙げたように、物事の本質は結構深いところにあるんですね。何でだろうって何回か考えて出てきましたよね。
なので思考が浅いと物事の本質に辿りつけないんです。だから難しいんです。
なので常日頃から「理由」を考える時も、「コレだ!」と思っても「何でコレなんだっけ?」と更に考えてみるとより思考が深くなり本質に近づけると思います。
本質の理解ができてくると、上司やそのまた上のレイヤーの人と考えが近くなってきます。
そうすると必然的に話が合っていき信頼関係が深くなり仕事がしやすくなります。
また、例で挙げた資料作成などの仕事の質も向上します。話す内容が的を得るようになるので分かりやすくなったり、「鋭い発言だね」と周りに言われるようになるかもしれません。
私は実際、このスキルのおかげで上司や同僚の人が考えていることが分かるようになり、仕事の質も上がったと実感しています。
長くお付き合いさせていただいていたお客様からもそのようなフィードバックをもらい自信がつきました。
本質の理解ができると色々なことにつながる(例えば相手目線で考えられる、とか、説明が伝わりやすくなる、とか)ので、
「別に仕事ができる人になりたくないんだけど」という人も身につけてみるといいと思います!